マー君厳戒始動!米国“初投げ”23球

 ヤンキース・田中将大投手(25)が入団会見から一夜明けた12日(日本時間13日)、メジャー1年目のキャンプ地、フロリダ州タンパにある球団施設で自主トレーニングを行った。報道陣をシャットアウトしての“極秘練習”。主将のデレク・ジーター内野手(39)が今季限りでの引退を表明した日に、黄金右腕が本格的に動き始めた。翌13日には、ブルペンに入り投球練習した。気温13度と肌寒かったが、Tシャツ、短パン姿で、屋外のブルペンに登場。ロスチャイルド投手コーチが見守る中、捕手を立たせて5球、座らせて23球の、米国“初投げ”だった。

 早速、動いた。ヤ軍の施設周辺に集まった日米報道陣をシャットアウトして敢行した“極秘自主トレ”。前日午後の入団会見の席で「ここ何日か動けてないので、慣らしながらしっかりとキャンプに臨めればと思います」と話し、その日の夜にキャンプ地入りした田中が、15日から始まるキャンプに向けて始動した。

 練習相手を務めたロスチャイルド投手コーチによると、キャッチボールと遠投を少し行っただけの軽めのメニュー。言葉を残すことなく、球場を後にした右腕の様子を見守った同コーチは「状態はよさそうだった」と感想を口にした。

 契約交渉中の1月上旬以来、約1カ月ぶりの再会。その間はメールで意思疎通をはかり、この日はキャンプ期間中の調整法について話し合った。同コーチは「多くのことを変えないようにしたい。新しい環境への順応がうまくいくように努めたい」と全面支援を約束した。

 この日の夕方、ジーターが今季限りでの引退を電撃発表した。将来の殿堂入りが確実なスーパースターが引退を決意した日に、田中が始動したのは運命を感じさせる。2人が胸に秘める思いはただ一つ。「世界一」。名門球団の未来を背負う右腕が、「伝説」として語り継がれる選手の最後に花を添える。

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