マー君、初ブルペンからメジャー流調整

 ヤンキースの田中将大投手(25)は13日(日本時間14日)、キャンプ地フロリダ州タンパでの練習で初めてブルペン入りして23球を投げた。15日にキャンプインする。マリナーズの岩隈久志投手(32)が13日、アリゾナ州ピオリアで日本選手の先頭を切ってキャンプインした。また14日は右肘手術からの復活を目指す藤川と、招待選手から昇格を狙う和田の所属するカブスがキャンプを開始する。

 渡米後初のブルペンでの投球練習。田中将はフォーシームに、ツーシーム、スプリット、スライダーを織り交ぜて23球を投げた。メジャー経験があり、今季は捕手の2番手候補のセルベリが「60%ほどで投げていた」と話すように、まだ試運転の段階。練習後の田中は自身のツイッターで「いろいろと感触を確かめながらの投球でしたが、セットポジションでの投球はまずまずまとまっていました(原文のまま)」と満足げにつぶやいた。

 この日は、前日の豪雨から一転、晴れ間が広がった。しかし、強く、冷たい風の影響で体感温度は気温13度よりも低い。様子を見守ったロスチャイルド投手コーチは「すべてよかった」と総括する一方で、肩肘への負担を考慮して登板前に「今日は寒いからスプリットをあまり投げないように」との指示を出していたことを明かした。

 また同コーチによると、1月22日の合意直後に日本で調整していた田中将に球団作成の計画表を送り、実践させていたという。「環境に適応できると思うが、問題なのはそれに要する時間だ。ここまでは健康だが、過去の登板状況を考えて今は調整をゆっくり進めていこうと思う」とメジャー流調整を強調した。

 ブルペン終了後はクラブハウスに戻り、ジーターと初対面。今季限りでの引退を表明している大黒柱は「いい人そうだった」と第一印象を語った。

 この日の田中はSUVで施設入り。警備員の指示に従って出入り口にもっとも近い右側の場所に車を止めた。前日にジーターが駐車した同じスペースに新人右腕を誘導した警備員は「これはチームにとって重要な選手が使う場所だからです」と説明した。

 昨季の田中の成績、24勝無敗、1点台の防御率を口にしながらセルベリは言った。「20勝以上できることを願っています」。160億円右腕への期待はとてつもなく大きい。

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