ジーター、投内連携で「マークン!」
「ヤンキース春季キャンプ」(23日、タンパ)
ヤンキースの田中将大投手(25)が、初めて野手との守備連係の練習を行った。練習中には主将で遊撃手のデレク・ジーター内野手(39)から「マークン!」と呼ばれるシーンもあった。この日は予定どおり投球練習を行わなかったが、早ければオープン戦初登板は3月2日(同3日)のブルージェイズ戦となりそうだ。
指示通りきっちり動いた。キャンプ9日目で初めて臨んだ投内連係。田中は「なにを言ってるのかわからない」と走者やアウト数など、英語による場面設定には苦戦したが、打球処理後に捕手から飛ぶ送球先の掛け声には、しっかり反応。約15分間の練習をそつなくこなした。
一塁への送球は「ワン」、二塁は「ツー」、三塁は「スリー」、本塁は「フォー」。捕手からの指示はシンプルだが、頭の中が混乱すれば判断ミスを招く。遊撃手のジーターは自身が二塁に入った際には「マークン!」と声でサポート。田中は「外から見てて送球する動作やしぐさが違うなと思いました」とスーパースターであるゆえんを肌で感じ取っていた。
この日はキャッチボールを含めて約1時間のメニュー。田中のオープン戦初登板日が注目されているが、ジラルディ監督は「まだ発表する段階ではない」と多くを語らず。現在は中2日で投球練習を行っている田中について、ロスチャイルド投手コーチは「あと2、3回、フリー打撃や実戦形式で投げさせる予定」と話しており、早ければ来月2日のブ軍戦が初登板となる。
練習後は1人だけグラウンドに残って、渡米後初のサイン会。日米のファンから大きな声援を受けながらペンを走らせた。