松井氏5年ぶり「55」番ピンストライプ
「オープン戦、ヤンキース2‐8パイレーツ」(27日、タンパ)
ヤンキースのキャンプに臨時コーチとして参加している松井秀喜氏(39)が27日、フロリダ州タンパで行われたパイレーツとのオープン戦で2009年以来5年ぶり、引退後初めてとなる背番号「55」の上下ピンストライプを披露した。試合前には「レジェンド」として場内アナウンスされ、総立ちのファンに笑顔でこたえた。
スタンディングオベーションで迎えられた。ヤ軍恒例となっている、“本拠地開幕戦”のセレモニー。初めて臨時コーチとして参加している松井氏がニックネームの『ゴジラ』とともに『レジェンド』として紹介された。温かな拍手と歓声に右手を挙げてこたえ、「選手のときとは感情が違う。日本で言えば、ご祝儀拍手」と照れくさそうに言った。
背番号「55」、上下のピンストライプ。ワールドシリーズMVPを獲得した09年11月4日以来の雄姿も披露した。昨年8月の引退式典ではスーツ姿で上だけを羽織り、今キャンプではここまで下だけピンストライプを着用。当時の興奮をよみがえらせた。
プレーボール直後からベンチの右端の最前列で、今季限りでの引退を表明しているジーターらのプレーを食い入るように見つめた。試合中盤には中央付近へ移動し、イチローと並んで試合観戦。時折、言葉を交わし、笑顔を見せた。
試合前練習では打撃投手を務め、今キャンプ最多の138球。コーチ業もすっかり板についてきた。