マー君「少ない球数で」省エネ投球だ
ヤンキース・田中将大投手(25)は4日、オープン戦2度目の登板で初先発となる6日(日本時間7日)のフィリーズ戦に向けて調整。主力級の打線が予想されるマウンドを心待ちにしつつ、省エネ投球を宣言した。
できる自信があるから言葉にした。それがオープン戦であってもマウンド上での気持ちは公式戦と同じ。いかに効率よくアウトを取るか‐。田中は「ラクしたいですから」とはっきり言った。もちろん、「ラクしたい」は手抜きの意味ではない。「少ない球数で抑えることに越したことはない」。省エネ投球を宣言した。
「削れる部分はある」。そう話したのは1日の初登板の後だ。2回で32球。1回15球を目安とするメジャーでは平均的な球数だが、田中にとっては捕手との意思疎通を始めたばかりの状況。配球面で改善できると確信している証拠だった。
次回の相手は前回と同じフ軍。しかし、場所は敵地に変わり、打線も若手主体から実績のある主力級に一変する。本塁打王2回、打点王3回の主砲・ハワードが出場予定と聞き、目を輝かせた田中は「先発で頭から行くのでレギュラー組との対戦が増えるのは楽しみですね」と2日後が待ち遠しそうだった。
この日は約1時間の練習に参加。最後に、一人で外野を走ったのは中4日で投げる先発投手に課せられた調整メニューだ。メジャー流への“肉体改造”も着々と進めている。