イチロー順調「3番・中堅」1安打
「オープン戦、レイズ5-4ヤンキース」(5日、ポートシャーロット)
ヤンキースのイチロー外野手(40)は5日、レイズ戦とのオープン戦に「3番・中堅」で出場し、3打数1安打。一回1死一塁の場面では右翼線へのヒットで好機を拡大し、先制点をお膳立てした。チーム最年長選手がプロ23年目の開幕に向けて順調に調整を続けている。
気温26度。フロリダの“夏空”の下、イチローの体が躍動した。今オープン戦出場4戦目で初の遠征試合。試合前練習では背面キャッチなどの技で敵地ファンを喜ばせ、選手紹介では大きな拍手と歓声を浴びた。
快音を響かせたのは初回だ。一塁に走者を置いて右翼線へ鋭い当たりを放って好機を広げ、後続の適時中前打を呼び込んだ。自身は球足の速い打球がセンターへ抜けるのを確認しながら二塁を蹴った。「あれは迷う判断ではない。芝も重いし」。楽々と三塁を陥れ、二ゴロの間に生還した。
約4カ月のブランクを経て臨むOP戦。「足ができてくるという(感覚)のはありますよ。足の動きが頭についてくるようになる。でも、最初は重い」。オフに走り込み、試合ができる状態をつくってキャンプインするが「ゲームになると違う。どんなに走り込んでも違うもの」と話す。
ブランクを感じるのは打撃も同じ。「バッティングに関しては一番ある。感覚的なものがイメージと一致しない。この時期というか、(公式戦の)早い段階でありますよ」。五回の打席は球審の不可解なストライク判定で追い込まれた後、一直。相手左腕のカーブに体勢を崩されながら強い打球をはじき返した。
開幕まで残り1カ月を切った。チーム最年長のイチローが順調に調整を続けている。