マー君3・11「風化させてはいけない」
ヤンキースの田中将大投手(25)が9日、2011年に発生した東日本震災から3年になるのを前に被災地への思いを語り「風化させてはいけない」と訴えた。また東北にゆかりのあるマリナーズの岩隈久志投手(32)、レンジャーズのダルビッシュ有投手(27)も思いを口にした。
あの日から3年。キャンプ地のフロリダ州タンパで取材に応じた田中将は、まず人々の意識の変化に“警鐘”を鳴らした。
「年月がたつのが早いとか遅いとか、長いとか、そういうことが大事なんじゃないと思う。風化させてはいけないものだと思います。復興に向けて作業が必要なところはたくさんある。そういうことを忘れないでいただきたいという思いですね」
楽天でプレーしている間はずっと、被災地、被災者への思いを胸に戦ってきた。ヤンキースに移籍しても、それは何も変わらない。
「別に仙台にいようが、アメリカにいようが、それで思いが変わるわけではない。仙台にいたときと同じ気持ち。僕にできることをこれからもやっていけたらと思っている」
僕にできること‐。昨年は楽天で24勝0敗と驚異的な成績を残し、東北を元気づけた。しかし田中将自身は、軽々しいことは口にしない。
「僕が勇気を与えるだとか、そういうことではないと思う。僕がプレーしているところを見て、そう感じてくださる方がいれば大変うれしいことですし、そういう方々のためにも頑張らないと、と思います」
東北への思いを胸に、今年も全力でプレーする。