マー君早くも“新人王”…番記者が選定
ヤンキースの田中将大投手(25)が29日、メジャー1年目のキャンプを打ち上げた。オープン戦では5試合に投げて2勝0敗、防御率2・14を残し、ニューヨークのヤ軍番記者が選ぶ「キャンプ新人王」に選出された。夜にはチームのチャーター機で、4月1日に開幕戦が行われるヒューストンへ移動した。
こんがり日焼けした顔がほころんだ。2月11日のニューヨーク・ヤンキースタジアムでの入団会見後にキャンプ地入りしてから47日。「大きな戸惑いはなかったですし、いいキャンプを過ごせた。こちらでの生活は楽しかったですし、長く感じることはなかったですね」。田中将がメジャー1年目のキャンプを笑顔で総括した。
オープン戦では5試合に登板。21回を投げて15安打26奪三振4四死球で5失点。被打率・190、防御率2・14と安定した投球を見せ、ヤ軍番記者から「新人王」に選ばれた。
1956年に創設された「新人王」は、過去にポサダや松井、井川らも手にしている。田中将は「こちらではルーキーですけど、なんか変な感じ、違和感あります」と少し戸惑いを見せながらも、「もらえるものはありがたくいただきます」と記念品の腕時計を受け取った。
この日夜には開幕の地・ヒューストンへ移動した。「順調にいいところまで準備の段階は踏めてきてる。でもシーズンに入って結果を残さないと意味がない」。4月4日(日本時間5日)、開幕2カード目のブルージェイズ戦でデビューする。田中将が大舞台に向けて最終調整に入る。