ダル2勝目「チャレンジ」に救われた
「エンゼルス3‐14レンジャーズ」(4日、アナハイム)
一回に2本塁打を浴びたレンジャーズ・ダルビッシュに立ち直るきっかけを与えたのが、今季から適用範囲が大幅に拡大されたビデオ判定の「チャレンジ」だった。調子をつかめないまま迎えた二回1死一、二塁のピンチでその場面が訪れた。
三塁前に転がったアイバーのゴロを猛然とマウンドを降りて捕ると、二塁手のようなバックハンドトスで三塁に送球し封殺を狙った。セーフとなった判定が映像での確認後に覆ると、続くトラウトを空振り三振に仕留め、流れを渡さなかった。
2回で51球を要した右腕は冷静さを取り戻し、フォームを修正しながら七回途中まで3失点。新しい判定システムについては審判員の権威や心情を思うと複雑だというが「きょう助けてくれたので、大賛成です」とちゃめっ気たっぷりに話した。