松坂「先発の気持ちが」初勝利にも複雑
「ヤンキース7-12メッツ」(13日、ニューヨーク)
メッツの松坂大輔投手(33)が今季最長の3回2/3を投げ、許した安打はソロ1本のみの1失点で今季初勝利を手にした。
今は中継ぎとしてフル回転している。「勝ちがついたのはラッキー。うれしいのはうれしいですけど…」。試合後は笑顔を見せたが、味方先発が勝ち投手の権利を目前にした五回1死で降板したとあって「僕は先発の気持ちが分かる。あそこは『しっかり抑えろよ』と思ってました」と複雑な胸中ものぞかせた。
四回途中からの準備は想定外。「僕じゃないと思ってました」。それでもマウンドに上がれば、最速150キロの直球にカットボール、カーブ、スライダーを織り交ぜて好投。4三振も奪ってみせた。
メジャー通算54勝目。「もちろん先発をやりたい気持ちはずっと持ってますけど、今はこういう形でチームの勝ちにつなげられる試合が多くなればいい」。ウイニングボールを受け取った松坂は「今日は父親が誕生日なんでちょうどよかった」と言って笑った。