マー君神話再び星!シカゴで借り返した
「ホワイトソックス1-7ヤンキース」(25日、シカゴ)
ヤンキースの田中将大投手(25)が、敵地で行われたホワイトソックス戦で6回2/3を1失点で7勝目(1敗)を挙げた。今季チーム最多となる118球の力投で防御率は2・29となった。
また、田中将のほかにメッツ・松坂、マリナーズ・岩隈と日本人3投手が先発した。
田中将がシカゴでの借りをシカゴで返した。前回のカブス戦で自身の連勝記録がストップ。640日ぶりの黒星を喫した夜、「すごく大事」と言ったこの日の試合。同じシカゴに本拠地を置くホワイトソックスを相手に三回まで無安打に封じると、味方打線が4点を援護。四回にも加点し、「あれだけ点数を取ってくれたので楽な気持ちで投げることができました」。大きな重圧から解放された。
開幕から継続しているクオリティースタート(6回以上3自責以下)を「10」に伸ばし、チームに勝利をもたらした。今季チーム最多の118球。「内容どうこうよりも結果が出たのでよかった」と言って安どの表情を見せた。
悔しがったのは最後のイニング。追い込んでから仕留めに行った球をファウルにされて2四球。珍しくマウンド上で不満をあらわにした。「思う通りに投げられなかった」。2走者を残して降板した。
収穫は最速151キロを計時したフォーシーム。「コントロールがついてたのが一番大きかった」。中4日での登板は4度目だが、ナイトゲームの後のデーゲームを初めて経験し、「(休養が)半日短い中で投げられたのはよかった」と言った。
試合には快勝したが、「今日のピッチングは(前回と)違ったフラストレーションがある」と田中将。「勝ったことが一番大事だと思います」。自分に言い聞かせるようにメジャー10度目のマウンドを振り返った。