イチロー代打安打「瞬間に結果だす」
「ロイヤルズ8‐4ヤンキース」(7日、カンザスシティー)
点差は関係ない。その瞬間のために集中力を高めた。5点を追う九回無死二塁。代打で登場したヤンキースのイチローが150キロツーシームをライナーで右前へ運んだ。好機を広げ、1点をもたらした。
かつてイチローは、代打について「バッティングはなかなか(試合の)温度を感じられない。守備からの方が入りやすい」と話したことがある。それでも今季、代打で5打数4安打1四球と、抜群の成績を残している。
「明日につなげるとかそんな意識は全くない。その瞬間に結果を出すことだけ。そのために僕は一回から準備しているわけだから、ヒットが出ればうれしいし、出なかったら…。その一瞬でその日の準備が終わってしまう」。1打席に懸ける気持ちを言葉にした。