イチロー超美技に古巣ファンどよめいた
「マリナーズ2‐3ヤンキース」(10日、シアトル)
意地でも離さない‐。ヤンキース・イチローの超美技に古巣のファンがどよめいたのは1点リードの二回だ。
右中間深くに飛んだ打球に背走し、最後はジャンプしながら捕球した。着地と同時に勢い余ってフェンス前で転倒。「スタートを切った時点で(壁までの)スペースはあると思った。あそこ(右中間)が一番広いからね」。01年から11年半プレーした場所。当時の背番号にひっかけて人々が“エリア51”と呼んだ理由がここにある。
1年ぶりの凱旋試合。昨年6月9日の試合で右翼線際の飛球を落とした。「そのことがあったから今日はうれしかったよね」。素直に喜びを表現した。
守備で魅せたが、打撃では見せ場をつくれなかった。
昨年5月15日以来、メジャー4度目の対決となった岩隈に3打数無安打。通算11打数1安打の右腕を「自分の形を確実にもっているし、どれでもストライクが取れる」と評した。