マー君10勝!5者連続を含む11K

 「マリナーズ2‐4ヤンキース」(11日、シアトル)

 ヤンキースの田中将大投手(25)はマリナーズ戦で9回を投げ切り6安打2失点で両リーグトップタイの10勝目を挙げた。また大リーグ3年目のレンジャーズ・ダルビッシュ有投手(27)は、マーリンズ戦でメジャー初完投となる完封で7勝目。奪三振は田中将が11、ダルビッシュが10で、日本を代表する両右腕が大リーグの舞台で躍動した。

 勝利の瞬間、マウンド上で田中将が右手を腰に当て複雑な表情を見せた。九回に被弾して逃した完封勝利。「ホームランを打たれてしまって、その悔しさが一番なんですけど、なんとか最後まで投げ切ることができたのですごくよかった」。最後の2者連続三振は意地だった。

 四回1死まで安打は許さなかった。序盤で封印した宝刀スプリット使い始めたのは三回途中から。5者連続を含む11三振を奪った。

 痛恨の一撃は九回だった。1死から内野安打を許すと、3番カノへの初球。外角のツーシームをライナーで左中間席最前列へ運ばれた。「悔しかったというのはありますけど、そこからもう一度気を引き締めた。うまく打たれたなっていう感じで切り替えもしやすかった」。最後の1球はこの日最速タイとなる153キロの直球だった。

 「楽天にいたときと比べて、より(体の)使い方が柔らかくなったように見えた」。そう話したのは11年まで楽天で同僚だったマリナーズの岩隈だ。その進化を感じていた。

 自身4連勝で、両リーグ2人目、トップに並ぶ10勝到達。それでも「シーズンが終わってから振り返ります、勝ち星は」。区切りの白星も、田中将にとっては通過点に過ぎない。

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