ダル初完封!照れ隠し「早く帰りたい」
「レンジャーズ6‐0マーリンズ(11日、アーリントン)
レンジャーズ・ダルビッシュ有投手(27)が、一回以外は二塁すら踏ませない力投を披露し、メジャー3年目で初完投となる初完封で7勝目をマークした。
「いつかはできると思っていたけど、できて良かった」と控えめに話す右腕は、序盤は150キロ台の速球主体で押し、中盤以降は緩い変化球を織り交ぜた。八回に三つの球種で3者連続三振を奪うなど、自在の投球だった。
一、二回は先頭打者を四球で出した。だが、一回は17本塁打を放っているスタントンと昨季楽天で活躍したマギーの中軸を速球で打ち取り、二回も速球による2三振などで下位打線を退けた。4番のマギーは、九回に遊ゴロ併殺打を打たされ「ツーシームだと思う。バランスが良く、見事な投球だった」と渋い表情で話すしかなかった。
交流戦ではここまで7試合で5勝1敗、防御率1・55の好成績。球種も多彩なため、対戦の少ないナ・リーグのチームは対応に苦慮する。昨季から交流戦13連勝中のマーリンズにしても、初安打は打者2巡目に入った三回だった。3度も併殺打に仕留められるなど術中にはまった。
ピンチらしいピンチもない、ダルビッシュのための試合だった。それでも右腕は「早く帰りたい」とジョークを飛ばし、喜びを隠していた。