イチ「脳、本能に委ねて」ダメ押し打

 「アスレチックス0-7ヤンキース」(13日、オークランド)

 ヤンキース・イチローのダメ押し点は3‐0の八回2死一、三塁の場面だ。2ストライクから外角カーブに反応。ワンバウンドの打球が相手投手のグラブをはじき、転々とする間に三走が生還した。

 最初の2球はいずれも142キロのツーシーム。落差30キロの緩急を打ち砕いたイチローは打席内で考えたことを問われ「頭じゃない。意識というより脳、本能に委ねるという感じ」。六回の内野安打と合わせ、今季10度目の複数安打。チームを4連勝に導いた一撃を振り返った。

 守備では、四回はライナー性の打球が直前で照明と重なったにもかかわらず捕球する離れ業。五回は中堅手との交錯をうまく避け、「きょう一番のトピック。気持ちいいプレー」と表現した。

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