マー君日本の誉れ!球宴選手間投票1位

 米大リーグは6日(日本時間7日)、ミネソタ州ミネアポリスで15日に行われるオールスター戦の出場選手を発表し、日本選手ではア・リーグでヤンキースの田中将大投手(25)、レンジャーズのダルビッシュ有投手(27)の2人が選ばれた。ともに選手間投票でのメンバー入りで、田中将は得票1位で初めての選出。ダルビッシュは5位で3年連続3度目の選出となった。

 複数の日本選手が名を連ねるのは昨年のダルビッシュと岩隈久志投手(マリナーズ)に続いて2年連続。

 日本選手では史上7人目となるメジャー1年目での球宴選出。それだけでも快挙だが、田中将のすごさは選手間投票で集めた票数にあった。

 ア・リーグ先発投手部門。田中将に投じられた327票は、『キング』の異名をもち、ここまで10勝2敗、防御率2・11と絶好調のF・ヘルナンデス(マリナーズ)の316票を抑えて堂々の1位。3位以下にもM・バーリ(ブルージェイズ)、S・カズミア(アスレチックス)、ダルビッシュと錚々(そうそう)たる顔ぶれが並んだ。

 今季はここまで両リーグ最多の12勝を挙げ、すでにその名を全米にとどろかせている。しかし、日本の球宴とは異なり、大リーグではファン投票に投手部門は存在しない。出場への道は監督推薦か選手間投票。人気ではなく、実力がすべてとあって「同じ選手から評価していただいて選んでいただけたこと、それがやはりうれしい」。会見中は何度も「うれしい」という言葉を使い喜びを表現した。

 ヤ軍ではすでにエース的存在。予定では前半戦最後の登板は、球宴2日前の13日のオリオールズ戦となるため、規則上、夢の舞台に立つことはできない。田中将は「どっちでもいいです。自分で決めれることじゃない。もしかしたら雨が降ってローテーションがずれるかもしれない」と球宴登板に多少の色気を見せながらも「そこに合わせていく部分ではない。大事なのはシーズンなので」と本分を忘れることはない。

 メジャーを代表する選手たちが一堂に会する真夏の夜の祭典。「その雰囲気を楽しめればいいと思います。それだけですね」。160億円右腕として鳴り物入りで海を渡った男がスターの仲間入りを果たす。

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