上原6年目で球宴初選出 マー君代役
「レッドソックス5-4ホワイトソックス」(9日、ボストン)
米大リーグは9日、オールスター戦(15日・ミネアポリス、ターゲット・フィールド)に選出されていたヤンキースの田中将大投手(25)が故障者リスト(DL)入りしたことを受け、レッドソックスの上原浩治投手(39)が選ばれたと発表した。上原はメジャー6年目で初出場となる。
レッドソックスが劇的な逆転サヨナラ勝ちを収めると、歓喜の上原はタオルを振り回しながらベンチを飛び出した。メジャー6年目で初のオールスター戦出場が決まった日に、チームと自身の白星がうまく重なった。
ア・リーグ東地区最下位に沈むチームは若手を積極的に起用。上原は強豪チームへのトレードがうわさされるが、「自分が変わっても仕方ない。やるべきことをやる」と動じない。試合前に球宴選出が決まっても、それは同じだった。
3‐4の九回に登場し、決め球は全てスプリットで3者連続の空振り三振。圧巻の投球で流れを引き寄せると、その裏に打線が試合をひっくり返した。
初の球宴に「一度は経験したかったので良かった」とほっとした表情。ア・リーグを代表する守護神として「楽しむことはできないと思う。勝負事なので、日本とはちょっと違うと思う」と浮かれることはなかった。