ダル2年ぶり2桁被安打で6失点5敗目
「レンジャーズ4-8アストロズ」(9日、アーリントン)
レンジャーズのダルビッシュは先発して6回を投げ、2年ぶりに2桁安打を浴びて6点を失い、5敗目(8勝)を喫した。チームの主戦として迎えた3年目で、オールスター戦前の17試合の登板を終えた。
「最後の方がちょっと良くなかったので。失点も増えて」と話し、表情を曇らせた。6月11日の初完封後の5試合は計22失点。納得できる投球フォームに調整できず、同地区のライバルに連敗するなど苦しんだ。
開幕前にはサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)候補と騒がれたが、期待と手応えにギャップがあったという。昨季終盤に悩まされた腰の神経障害の影響などが尾を引き「オフにしっかり準備できなかった不安が何よりも大きくて。5、6月まで持つかなと思っていた」と明かした。
だから「ここまで何とか投げることができた」という満足感もある。3年連続でオールスター戦にも選ばれた。歯がゆいのは下位に低迷するチームの成績だろう。最下位に転落した9日の試合後、後半戦に向けての決意を語るように「(勝利を切望する)ファンの空気も分かっている」と力強く言った。