ダル9勝目!レ軍連敗「8」で止めた
「ブルージェイズ1-5レンジャーズ」(18日、トロント)
レンジャーズ・ダルビッシュが川崎の揺さぶりに耐えた。七回途中まで相手打者全員から毎回の12三振を奪う力投。6回2/3を1失点で9勝目を挙げ、チームの連敗を8で止めた。
三回、先頭の川崎にフルカウントまで粘られ、二塁内野安打を許した。川崎はアンツーカーから右足が出るほどのリードを取り、いまにも走りそうなしぐさを見せる。敵地のブーイングを浴びながら、けん制を6度も入れた。ただ、打者への集中力は切らさず、レイエス、カブレラを抑え、2死二塁で強打のバティスタを150キロ超の直球で見逃し三振に。先制点を与えずリズムに乗れたのが大きかった。
「僕たちの勝負。うまいことくぎ付けにできて良かった」と満足そうに振り返った。日本時代から親交があり、意識する相手だ。五回は空振り三振に仕留めたが、七回に速球を右越え二塁打とされて「僕の負け」と悔しがった。
試合直前のブルペンでフォームを調整し、直球の球威が増したのも手応えの一つ。3四球に2暴投と細かい制球に課題を残したが「次は威力ある球でストライクを投げられるように」と誓った。オールスター戦を沸かせた超スローカーブはなかったが、敵地のファンをうならせる投球で後半戦の幕を開けた。