イチロー逆転3ラン!40歳初アーチ
「ヤンキース6‐4ブルージェイズ」(25日、ニューヨーク)
待望の一発は劣勢を一気にはね返す値千金弾だった。ベルトランの11号ソロでヤンキースが1点差に詰め寄り、なお1死一、二塁で巡ってきた三回の第2打席。カウント1‐1からの3球目、ブ軍先発バーリーのカーブが肩口から甘く入ってきたところを、イチローがフルスイングで捉えた。
「『(スタンドまで)行ってぇ』という感じ」という心の叫びが通じたのか、打球はヤ軍ファンで埋まる右翼席最前列へと飛び込む逆転3ランとなった。実に昨年8月30日のオリオールズ戦以来、329日ぶり。40歳になってからは初のアーチで「ゼロでなくて良かったという感じです」と本音も漏れた。
バーリーは通算57打数24安打(対戦打率・421)と打ち込んでいる。「いつものように駆け引きはあった。ただただ振っているだけでは思い通りにやられてしまう投手なので」と言いつつも、データ通りの結果を出した。
チームはすべて逆転勝ちで4連勝。イチローも「最終的に勝つチームにはいろんな勝ち方が必要なので、それはいいことだと思う」と結んだ。