カ軍和田QS達成も2勝目消え笑顔なし
「カブス3‐4レイズ」(8日、シカゴ)
カブスの和田毅投手(33)が8日(日本時間9日)、レイズ戦で6回0/3を投げて4安打2失点。メジャー5度目の登板で2度目のQS(6回以上投げて3自責以下)を記録したが勝敗は付かなかった。
1点リードの七回無死三塁。地元ファンから総立ちで好投をたたえられたが、笑顔は一切見せなかった。得点圏に走者を残したことに「大事なところで詰めの甘さがあった。悔しいですね」と猛省した。
1‐0の三回、先頭にソロ弾を浴びて同点にされた。しかし、そこから立ち直って12人連続アウトの快投を披露。「最初は力んで高めに行った。(制球が)ばらついてましたけど、ホームランを打たれたあたりから変化球も決まりだした」。3回で61球の球数は四回以降の3イニングで33球。敵軍主砲ロンゴリアから空振り三振を奪った外角低めのチェンジアップは「いいイメージで腕を振れた」と胸を張った。
2番手投手が同点とし、2勝目が消えた。三塁打はカウント0‐1から外角への142キロツーシームを痛打された。「回が進むにつれて球威は少しずつ落ちていく。あの場面でそういう打球を打たれないようにすることが、もう1つ上のレベルへ行くためのステップだと思う」。好投の和田に笑顔はなかった。