和田、雨天コールドで5回“完封”勝利
「カブス2‐0ジャイアンツ」(19日、シカゴ)
カブスの和田毅投手(33)は19日、シカゴでのジャイアンツ戦に先発登板し、5回を6安打無失点で3勝目(1敗)を挙げた。降雨の影響により五回表終了でコールドゲームとなったため、メジャー初完封。五回を投げ終えたところで激しい雨が降って中断に入り、4時間34分後にコールドゲームが宣告された。
和田が五回を投げ終えた後、激しい雨がグラウンドをたたきつけた。懸命な整備で再開を探ったが、中断から4時間34分がたってコールドゲームに。5回を無得点に封じる力投で白星を手にした。プレーボールから6時間を超えたため球団が選手の疲労を考慮し、記者会見は開かれなかった。
阪神、オリックスでプレーしたボーグルソンと初めて投げ合った。二塁打を3本浴びるなど五回まで毎回、走者を背負ったが、丁寧な投球で持ち味の粘りを発揮した。五回1死二塁では2番ペンス、3番ポージーの好打者を変化球で飛球に打ち取った。
高低を使い、同じコースに違う変化球を投げ込むなど工夫を凝らした配球が光った。「自分は後がない立場」と常に危機感を持つ左腕が自身3連勝。自信を深めるマウンドになったに違いない。