黒田「粘り強く」日米通算180勝
「ヤンキース5-3ホワイトソックス」(23日、ニューヨーク)
ヤンキースの黒田博樹投手(39)がホワイトソックス戦で6回を投げて5安打2失点で9勝目。日米通算180勝目を挙げるとともに、5年連続2桁勝利に王手をかけた。
僅差の展開の中、六回以外のすべてのイニングで走者を背負った。「状態はよくなかったので粘り強く、という気持ちでした」。二回は連続二塁打で先制された後、無死二塁から落ちる球で左打者を三者連続空振り三振。悪い流れを断ち切った。
初回に浮いて長打を許した球種。「左バッターには勝負どころでスプリットで行こうと思ってました」。低めへの意識を徹底させて要所を締めた。
次戦は28日(日本時間29日)のタイガース戦の予定。日本人初となるメジャー全30球団からの勝利が懸かった一戦。「どこが相手でも勝ちたい。タイガース戦というのをあまり意識し過ぎず、まずはチームが勝てるピッチングをしたい」。プレーオフの可能性を残すチームのために黒田が平常心で偉業を達成する。