イチロー、錦織の快挙に「気持ちいい」
ヤンキースのイチロー外野手(40)が6日(日本時間7日)、テニスの全米オープンで四大大会では日本勢初となる決勝進出を果たした錦織圭選手(24)について「気持ちいいねえ。圧倒してるもんね。素人が見てても(相手を)翻ろうしている(のがわかる)」と興奮気味に話した。
試合後のクラブハウス。自身の打席を振り返った後、錦織の話題を振られたイチローは「ああ、見ましたよ」と満面笑み。ニューヨークの自宅でテレビ観戦し、この日はテニスシューズタイプのスニーカーで球場入りしたことを明かし、「すごいねえ。すごいっていう表現はちょっとダサいけど、気持ちいい」と称賛した。
同選手との面識はないが、弓子夫人がおなじ島根県松江市出身とあって「それでちょっと僕にとっては特別な思いがある」とイチロー。自身は04年に年間262安打を放ち、84年間破られなかったメジャー記録を更新。前記録保持者のジョージ・シスラーの名を掘り起こしている。ジャンルは異なるが、歴史に残る快挙であることは同じ。「気持ちいい」の理由を問われたイチローは「明らかに前に進んでいる証しを刻んでいるわけだから、そこだよね。錦織選手がこういう結果を出していなかったら(日本勢で初めて準決勝に進んだ)96年前の人だってあまりにも遠すぎて存在すらねえ(知られなかった)。それはやっぱり気持ちいいよね」と話した。