青木、ロイヤルズPO進出呼ぶ先制打
「ホワイトソックス1‐3ロイヤルズ」(26日、シカゴ)
ロイヤルズの青木宣親内野手(32)はシカゴでのホワイトソックス戦に「2番・右翼」で出場し、一回に先制の右翼線三塁打を放って3打数1安打1打点。チームは3‐1で勝ち、29年ぶりのプレーオフ(PO)進出を決めた。マリナーズの岩隈久志投手(33)は自己最多の15勝目を挙げた。
敵地シカゴの観客が静まりかえる中、29年ぶりのプレーオフ進出を決めたロイヤルズの選手たちが歓喜に浸った。先制三塁打でチームに勢いを呼び込んだ青木ももみくちゃにされながら、とびきりの笑顔を見せた。
一回、無死一塁で青木が打席に立った。甘く入ってきた速球を完璧に捉えると、鋭い打球が右翼線へ。「絶対にプレーオフに出たかった。何とかチームに貢献したかった」。ヨースト監督も「シーズンを通していい仕事をしてくれた。素晴らしい選手だ」とたたえた。その後も打線がつながり一回に3点。二回以降は無得点だったが、先発ガスリーが7回無失点と好投するなど投手陣が踏ん張った。
この日は地区首位のタイガースが敗れ、残り2試合でゲーム差は1。青木は「あと2勝して(優勝の)望みをつなげたい。きょうはうれしいが、また次を目指したい」と力強く話した。視線の先には、29年前と同様のワールドシリーズ制覇を見据えている。