ロイヤルズ地区S進出 青木が同点犠飛
「ワイルドカード、ロイヤルズ9-8アスレチックス」(30日、カンザスシティ)
プレーオフは9月30日、カンザスシティーでア・リーグのワイルドカードゲームが行われ、青木が所属するロイヤルズ(中地区2位)が延長十二回、9‐8でアスレチックス(西地区2位)に逆転サヨナラ勝ちし、地区シリーズ進出を決めた。
負ければ敗退の一戦で3‐7と敗色濃厚だったが、八回に3安打や4盗塁などで3点。九回には一死二塁から三盗を敢行し、青木の犠飛で7‐7に。勝ち越された延長十二回にも盗塁を絡め、逆転サヨナラ勝ちを収めた。今季、30球団最多の153盗塁を記録したチームは、29年ぶりのプレーオフでも走りまくり、歴史的な勝利を得た。
九回、マウンドにはアスレチックスの抑えドゥーリトル。打席の青木は「自分を信じることができた。意外と冷静だった。球の速い投手なので、高めの球でポップフライだけは上げないように」。150キロ台の速球を続けられたが、5球目を捉えて右翼フェンス手前まで運んだ。きっちり貢献した後のシャンパンファイトに「何回やっても最高。本当にすごい試合」と酔いしれた。
一回に青木の盗塁で始まったスチール劇は計7盗塁に上り、米記録専門会社によるとプレーオフのタイ記録。波に乗り、エンゼルスとの地区シリーズに挑む。