青木がピンチで美技連発&PO初安打
「ア・リーグ地区シリーズ第1戦、エンゼルス2‐3ロイヤルズ」(2日、アナハイム)
ア・リーグの地区シリーズ(5回戦制)が始まり、青木宣親外野手(32)が所属するロイヤルズはエンゼルスに先勝した。青木は「2番・右翼」でプレーオフ初安打を放つなど5打数1安打。好守を見せて勝利に貢献した。9番打者のムスタカスが決勝の本塁打を放った。
ロイヤルズが外野守備で勝ちを手繰り寄せた。右翼手の青木がピンチで美技を連発し、不慣れな敵地でも普段通りの力を発揮。今季30球団最多のチーム得点を誇るエンゼルス打線を2点に抑えて初戦をものにし、ヨースト監督は「守備に救われた」と喜んだ。
2‐2の六回2死一、二塁。右中間への大飛球を追いかけた青木は、中堅手のケーンと交錯しそうになりながらも恐れずフェンス際で好捕。七回2死三塁でもポール付近への難しい飛球を倒れながらつかみ「何失点かは防いだ」と胸を張った。
再三ビッグプレーを披露したケーンも「野球は打撃だけじゃないよ」と上機嫌だった。
チームの外野手は青木に守備固めを送るほどの分厚い布陣だ。ムーアGMは「本拠地は外野が広いので守備範囲の広さが要求される。青木も私たちの哲学にフィットするから獲得した」とチームづくりを説明する。
持ち味の打撃では一回に中堅へプレーオフ初安打を放ったが「きょうは守備の日。この勝ちは大きい」と自信を深めた様子だった。