ロイヤルズPS史上初!3連続延長戦星
「ア・リーグ地区シリーズ第2戦、エンゼルス1-4ロイヤルズ」(3日、アナハイム)
地区シリーズが各地で行われ、ア・リーグで青木が所属するロイヤルズは延長十一回、4‐1でエンゼルスに勝って2戦2勝とし、リーグ優勝決定シリーズ進出まであと1勝とした。青木は「2番・右翼」で出場して4打数無安打。
第3戦は5日(日本時間6日)、ロイヤルズの本拠地カンザスシティーで行われる。
4番の一振りが激闘に終止符を打った。1‐1の延長十一回1死一塁で打席に入ったホスマーは甘く真ん中に入ってきた初球を逃さなかった。95マイル(約153キロ)直球を豪快に引っ張った打球は、打った瞬間にそれと分かる特大弾。「いいスイングができた。最高の気分だ。今の俺たちとは、どこも対戦したくないだろうな」。4万5361人の敵地ファンを黙らせ、主砲は高らかに笑った。
神懸かった強さだ。この日は3時間48分で競り勝ち、3連続延長戦勝利。これは長い大リーグの歴史でもPS史上初の快挙だ。3戦連続で延長十一回に突入したのもPS初で、この3試合の延べ出場選手は57人。総力戦をことごとく制し、青木も「今は負ける気がしない」と胸を張った。
接戦の強さを支えているのは投手陣だ。レギュラーシーズンで両リーグ最多の773得点を挙げたエ軍打線を相手に、2試合で計3失点。この日は先発ベンチュラが7回1失点に抑えた。八回以降は4投手の継投で追加点を与えず、劇的勝利を演出した。
第3戦の舞台は本拠地カンザスシティー。「(エースの)シールズが投げる。これまでやってきたように1日1日、勝利を目指すだけだ」。ヨースト監督の言葉にあふれる自信。一気の3連勝で、WCからの下克上を果たす。