ジャイアンツ、サヨナラ弾でWS進出
「ナ・リーグ優勝決定シリーズ・第5戦、ジャイアンツ6-3カージナルス」(16日、サンフランシスコ)
ナ・リーグ優勝決定シリーズ第5戦は、ジャイアンツがカージナルスにサヨナラ勝ちし、4勝1敗で2年ぶりのワールドシリーズ(WS)進出を決めた。3-3の九回に日系4世のイシカワが右越え3ラン。MVPには2試合に先発してともに好投した左腕バムガーナーが選ばれた。21日(日本時間22日)に開幕するWSはア・リーグ優勝のロイヤルズと対戦。ともにワイルドカードからの勝ち上がりで、WSがワイルドカード同士の対決になるのは、ジャイアンツとエンゼルスが戦った2002年以来、12年ぶり。
ジャイアンツの2年ぶりのワールドシリーズ進出を決めたのは、日系4世のイシカワだった。3-3の九回1死一、二塁で右越えにサヨナラ弾。「このチームは絶対に諦めない。自分もその一員だ」と感涙にむせんだ。
31歳の苦労人は4月にマイナー契約で4年ぶりに古巣に戻った。夏場から左脇腹痛のモースの代役を務め、懸命なプレーで生き残ってきた。ポストシーズンでも攻守にわたって存在感を示し、今シリーズから復帰したモースを控えに追いやっている。
ワールドシリーズを制した2010年と12年は、地区優勝も飾った。今季はワイルドカードからしぶとくはい上がって晴れ舞台へ。ボウチー監督は「うちの選手はどんな状況でも自分を見失わない。この先にやるべきことも分かっている」と絶大な信頼を寄せる。