青木好機つぶす…ロ軍逆転負けでタイに
「ワールドシリーズ第4戦、ジャイアンツ11-4ロイヤルズ」(25日、サンフランシスコ)
青木宣親外野手(32)が所属するロイヤルズはジャイアンツに逆転負けし、対戦成績は2勝2敗となった。青木は4-4の六回無死一塁で代打出場し、一ゴロ併殺打に倒れてベンチに退いた。
狙っていたボールをフルスイングした。4-4の六回無死一塁。前日に続くスタメン落ちの青木が代打で登場。カウント1ボールからの2球目、初顔合わせの右腕ペティットが投じた内角、140キロの直球を振り抜いた。しかし打球は一塁正面のゴロ。併殺となり、一瞬にしてチャンスをつぶした。
一走は俊足のダイソン。盗塁や犠打などで走者を進めることも考えられる状況。しかしベンチから青木への指示はなし。「最悪でも(走者を)二塁に進めるというのは頭にあった。真っすぐ系のボールを待っていた」と言う。
しかし結果は最悪だった。「なんとか仕事をしたかったけど、いい形でつなげることができなかった」と悔やんだ。ヨースト監督は「ノリ(青木)はバットが振れている。あそこは1点ではなく、2点を取りにいった」と説明したが、強攻策は完全に裏目に出た。
好機を逃し、流れは相手に傾いた。直後に3点を勝ち越されると、七回にも4点を失った。中継ぎ陣が六、七回の2イニングで7失点。逆転負けを喫した。
これで2勝2敗。青木は「流れはそんな悪くないと思う。これで(勝敗は)五分になったわけだし、また明日から、という感じです」と気持ちを切り替えた。