青木4戦ぶり先発へ「2番右翼」だ
ワールドシリーズ第6戦は28日(日本時間29日)、戦いの場を再び、カンザスシティーに移してロイヤルズが本拠地でジャイアンツを迎え撃つ。シリーズ2勝3敗の背水の陣で臨むロ軍のネッド・ヨースト監督(59)は練習日27日の会見で青木宣親外野手(32)を4戦ぶりに「2番・右翼」で起用することを明言した。
本拠地で行われた第1、2戦以来となる青木の先発復帰。指名打者制のないナ・リーグのルールで行われた敵地サンフランシスコでの第3~5戦では守備重視を理由に青木を控えに置いたヨースト監督は「ノリが戻ってくることで打線は勢いづくと思う」と期待を口にした。
ここまでシリーズ8打数無安打と精彩を欠く。第1、2戦は7打席に立って出塁はゼロ。代打で起用された第4戦は同点の六回無死一塁の場面で一ゴロ併殺打。先発メンバーで快音がないのは青木だけだ。それでも指揮官は第4戦終了後の会見で「バットはよく振れている」と断言していた。
前日の第5戦は守備で途中出場。打席の機会はなかった青木だったが、試合前の打撃練習では2種類のバットで打ち比べるなど、準備に余念がなかった。
ロ軍は前夜の試合後に飛行機移動。カンザスシティーに到着したのはこの日の午前5時半だった。午後4時からは自主練習を行ったが、青木やホズマーら主力選手は参加せずに休養に充てた。
2年ぶり8度目の優勝を狙うジャイアンツの第6戦の先発はメジャー139勝右腕のピービだ。青木は初対決となった第2戦で3打数無安打と抑え込まれている。絶対に負けられない試合。シリーズ初安打で29年ぶりVを目指すチームの逆王手に貢献するつもりだ。