球児、初ブルペン26球「いい疲労感」
今年からレンジャーズに加入した藤川球児投手(34)がアリゾナ州サプライズでのキャンプで初めてブルペンに入り、変化球を交えて26球を投げた。ヤンキース・田中将大投手(26)、マリナーズ・岩隈久志投手(33)もブルペン入りした。
強風の中、ブルペンにレンジャーズの真新しい背番号21を着けた藤川が入った。ゆったりとしたフォームで26球。右肘に不安を感じさせることなく、新天地で初めての投球練習を終えた。
「いい疲労感。肩の強化がまたできた。少しずつ(疲労を)感じながら、押したり引いたりしてやりすぎないように」。動きの確認が最優先のため、あえて球を低めに集めはしなかったが、得意のスプリットのほかに、スピンの利いた直球を何度も捕手のミットにたたき込んだ。
昨季最下位に沈んだチームは、救援陣の立て直しが課題の一つ。藤川にかかる期待は大きく、練習後は米メディアの担当記者から熱心な取材を受けた。「どれだけモチベーションが高い位置にあるか。それが原動力に変わる」と藤川。まずは自分のペースで、一歩を踏み出した。