イチロー舌好調「似合わないはずない」
「マーリンズ春季キャンプ」(24日、ジュピター)
各地でキャンプが行われ、マーリンズに新加入したイチロー外野手(41)がフロリダ州ジュピターでキャンプを開始した。フリー打撃で鋭い当たりを連発するなど切れのある動きを見せた。ジャイアンツの青木宣親外野手(33)もアリゾナ州スコッツデールでキャンプイン。新天地で任される左翼守備を精力的に練習した。
新天地マーリンズで迎えたメジャー15年目のキャンプ初日。最年長のイチローは、20代の選手が中心のチームの雰囲気を「明るさだけはある」と表現しながら「ラテン系が多いですからノリは僕とは違ってムネ(ブルージェイズの川崎)寄りですけど、明るいのは好きなんでいいなあとは思いました」と笑みをこぼした。
この日は健康診断の後、午後1時からフィールドへ。2年半ぶりに復活した背番号「51」の周りには常に選手らが集まり、笑いが絶えなかった。
約2時間の全体練習ではキャッチボールや守備練習、フリー打撃などを行った。遠投を披露するとサムソン球団社長が「すごい肩だね!」と驚嘆。外野守備では若手よりも確実に機敏な動きだった。
お気に入り選手となったのは24歳の中堅手オズナだ。「空気を読まない感じで面白い。あいつ、なんかもってますよ」と独特の言い回しで絶賛。ドミニカ共和国出身で英語が得意でない同選手がクラブハウスで日本の報道陣の取材を受けた際には、自ら通訳を買って出る場面もあった。
道具の色やメーカーなどを変えて臨む新シーズン。この日着用したチームカラーの黒と赤橙色のキャンプ用ユニホームには「似合わないはずはないと思う」と舌好調。練習後のクラブハウスでもイチローの周りには会話と笑顔が絶えなかった。