球児フリー初登板 復活へ手応え
「レンジャーズ春季キャンプ」(26日、サプライズ)
藤川球児投手(34)がフリー打撃に登板。実戦に向けて、好調な投球を披露した。
球をリリースする際、思わず「うっし」と声が漏れたのは、力強く腕が振れているからだろう。レンジャーズ・藤川がフリー打撃に初めて登板し、24球を投げてメジャー経験のある打者らにまともなスイングをさせなかった。
キャンプ6日目で初めて打席に打者を迎えた。一球一球、丁寧にフォームを確認しながら、カブス時代に同僚だったシューホルツからはスプリットとカットボールで空振りを奪った。
練習後、気持ち良さそうに汗を拭いながら「投げる時だけ力を入れることができだしている。去年よりすごくいい」。声が出たのも「シャープに腕を振りたかったので」と話し、狙った軌道にしっかり球を乗せることができたことに満足感を示した。
とはいえ、まだ右肘の手術から2年も経過していない。「早く故障明けというのを、頭から切り離したいけど、焦らずにじっくりと」と藤川。慎重に、それでも着実に前に進んでいる。