イチ、盗塁はいつでもOK 抜群の信頼

 「オープン戦、マーリンズ4-2タイガース」(15日、ジュピター)

 2戦8打席ぶりとなる快音で出塁したマーリンズ・イチローが六回、足で仕掛けた。

 左腕ハーディの2度のけん制球の後、初球にスタートを切った。「タイミングはセーフだけど、最後踏めなかった、ベースを。手前で止まっちゃった」。紙一重に見えたプレー。アウトの判定に異論はなかった。

 メジャー通算487盗塁、成功率82%。オープン戦初盗塁は失敗に終わったが、41歳の足に対する首脳陣の信頼は厚い。

 コーチ陣の1人は「イチローが出塁したらグリーンライト。公式戦でも変わらない。いつでも走っていい」と断言する。10日のナショナルズ戦の二回に試みた二盗(結果はファウル)も青信号だった。

 新しいブランドのスパイクで臨むメジャー15年目。「盗塁の動きで(感覚が)どうなるか。そういうのは実際に動いてみないと感触として得られない」と話す一方で「僕の体がまだ実戦で100%動けるという感触ではない」とイチロー。開幕まで約3週間。じっくりと臨戦態勢を整えていく。

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