イチ初マルチ 新スパイクで積極走塁

 「オープン戦、ブレーブス6-3マーリンズ」(19日、オーランド)

 オープン戦出場10試合目で初となる複数安打。六回には適時二塁打も放ち、マーリンズ・イチローが存在感を見せつけた。

 走塁が光ったのは二回だ。後続の三ゴロで一塁から一気に三塁を陥れた。次の塁を狙う意識を体現したプレーだったが、本人は「当たり前じゃない。僕、あんなプレーはめったにしないです」と意外な返答をした。

 「アウトになっても、セーフになってもタイミングを計らないといけない。(相手一塁手が三塁へ)投げてくれればそれがある程度、わかる」。実験的な走塁だったが、後続の適時打で先制のホームを踏んだ。

 今オープン戦では、今季から使用するブランドのスパイクの状態を確認しながらプレーしている。自らの好走塁に盛り上がったベンチに、「すごく気持ちいいですよね」と大粒の汗にまみれた顔をほころばせた。

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