マー君、2年目へ「楽しみたい」
米大リーグは5日(日本時間6日)、カブスが本拠地シカゴにカージナルスを迎えて公式戦が開幕する。その他のチームは6日にスタートを切り、ヤンキース・田中将大投手(26)は本拠地ニューヨークでのブルージェイズ戦で開幕投手を務める。オープン戦最終日となった4日は、ジャイアンツ・青木がアスレチックス戦に「1番・左翼」で出場し、3打数無安打だった。
ブルージェイズとの開幕戦に先発する田中はオープン戦があったワシントンで報道陣に対応し、メジャー2年目のシーズンに向け「マウンドに立てることが一番幸せなこと。いろいろ楽しみたい」と笑顔で意気込みを口にした。
昨季途中に右肘を故障し、2カ月以上も戦列を離れたことから調整は慎重に進められた。少ない投球数でできるだけ長いイニングを投げるため、今季は打たせて取る投球を目指す。打者の手元で微妙に変化するツーシームを軸にする田中は「三振が欲しいところは狙っていくけど、(打者が)早く打って、アウトを取れることが一番いい」と説明した。
開幕戦でも投球数は90球に制限される。ジラルディ監督は「早く回を終えるのは短い目で見ても長い目で見ても重要」とし、田中の新スタイルが右肘への負担軽減につながると歓迎している。
田中は「準備はできている」ときっぱり。周囲の右肘への不安をぬぐい去り、先発の柱としての活躍が求められる。注目を集める中でいよいよスタートを切る。