マー君、雑音シャットアウ投で2勝目

 「レイズ0-9ヤンキース」(18日、セントピーターズバーグ)

 ヤンキース・田中将大投手(26)がレイズ戦に先発し、7回を2安打8奪三振無失点に抑え、2勝目を挙げた。田中のクオリティー・スタート(6イニング以上を自責3以下)は昨年6月28日のレッドソックス戦以来。右肘のけが明けで、球速が上がらない田中に疑問の声を投げかけていた米メディアも、完全復活を告げる投球に称賛の嵐だった。

 まさにエースの投球だ。2-0で迎えた六回。先頭ガイヤーに左翼線二塁打を打たれ、無死二塁のピンチを招くと田中に“スイッチ”が入った。

 「絶対ゼロで抑えるんだっていう気持ちでいた」。9番・リベラを直球で空振り三振に仕留めると、続くデヘススの打席では今季最速となる94マイル(約151キロ)を2度計測するなど、完全にギアチェンジ。7球目の内角低めスライダーで連続三振を奪った。ソーザも三ゴロに打ち取り無失点に切り抜けると、グラブをたたき、右拳を力強く握った。

 「真っすぐがいい手応えで投げられていた。アグレッシブにいけた」と直球系の球がさえわたった。一回から五回までに15者連続アウトも記録するなど、相手打線に三塁を踏ませなかった。

 春季キャンプ当初から「右肘のけがが完治していないのでは」などとその投球を酷評し続けた米メディアもあっさり“降伏”。ニューヨークポスト紙(電子版)が「再びエースとしての投球を披露」と書けば、同デイリーニューズ(電子版)も「ヤ軍のエースが輝ける7イニングを支配した」と称賛を惜しまなかった。

 「次も同じような投球ができるように頑張りたい」と田中。けがからの完全復活、復権を目指す右腕にとって大きな一歩となるこの日の快投だった。

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