イチ移籍1号 祝福に「泣きそうやね」

 「マーリンズ7-3メッツ」(29日、マイアミ)

 マーリンズのイチロー外野手(41)は「7番・左翼」で出場し、4打数1安打3打点。八回に移籍後初本塁打となる1号3ランを放ち、打率を・263とした。

 観客が総立ちでイチローコールを合唱した。予想だにしなかったカーテンコール。「僕が考えていないこと、想像していないことをやってくれる。応えられてよかった」。移籍後初本塁打への最大級の賛辞。右手で帽子を掲げて感謝した。

 1点リードの八回、1死一、三塁。追い込まれながら粘った。「三振はできない。とにかく、インプレーにしたいという思いでした」。8球目、内角150キロ速球を完璧に捉え、23年連続本塁打を右翼席へ叩き込んだ。

 ベンチの中で41歳がもみくちゃにされた。「尊敬されてるのか、なめられてるのか、分からない」。言葉とは裏腹に顔は笑っていた。

 思い出すのは3日前、日米通算得点で王貞治氏の日本プロ野球記録を超えた翌日のことだ。ホームベースを贈られ、全員で記念写真を撮った。「あれだけみんながうれしそうにしてくれるところなんて見たことない。ただただ心を動かされている」。その感激はこの日も同じ。「泣きそうやね」。米メディアの取材に応じた際には声が震えていたという。

 腰痛の正左翼手に代わって先発出場している。9試合連続フル出場は12年7月以来3年ぶり。「(僕を)楽しくさせてくれているのは結局、周りのみんな。初めての経験です」。最近9試合で7勝。イチローが快進撃の原動力になっている。

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