レンジャーズ藤川が戦力外で自由契約も
米大リーグ、レンジャーズは17日、藤川球児投手(34)をメジャーでプレーできる40人枠から外し、戦力外にしたと発表した。ウエーバーで獲得を希望する球団がなければ、27日までにマイナー行きなどの対応を決める。本人が退団を望めば、日本球団とも交渉可能な自由契約となる。
オープン戦終盤に右足付け根の張りで故障者リスト入りした藤川は14日に復帰したばかりだったが、2度の登板で厳しい判断を下された。ダニエルズGMは「救援陣を変える必要性を感じていた。彼はある程度良くなっていたが、今はブルペンの助けにならないと判断した」と説明した。
藤川は夏場の完全復活を描いていたが、リハビリ登板が始まると球速アップを要求され、カットボール封印を指示されることもあった。球速よりも制球力と駆け引きが今の持ち味なだけに「直球主体にと言われても…」と戸惑いは隠せなかった。
2試合で1回2/3を投げて防御率16・20。15日までは藤川の同意なしにマイナーに落とせない契約事項があり、打診はしたが本人は断ったという。それを考えると、マイナーでチームに残る可能性は低いが、メジャーの他球団から好条件を望むのも難しい。リハビリ登板中には阪神など日本球団のスカウトが何人も足を運んでいる。米国に残るか、日本球界復帰か。家族と一緒に暮らすことを望む右腕の決断は-。