イチロー4戦ぶりスタメンで安打&盗塁

 「ブルージェイズ11-3マーリンズ」(8日、トロント)

 4戦ぶりのスタメン。過去3試合はいずれも代打で無安打だったマーリンズ・イチローが快音を響かせたのは五回だ。チェンジアップを中前へ運ぶと、次打者の初球に今季4盗塁目となる二盗を成功させた。

 右翼手として先発するのは5月10日以来、約1カ月ぶり。この日の敵地はメジャーでは数少ない人工芝球場とあって、試合前のフリー打撃では外野を縦横無尽に走り回り、10分間で20個もの打球を処理して本番に備えた。

 初回の守備では右翼線席に飛び込んだファウルフライを観客に邪魔されたが「しょうがない」と淡々。最近20試合で守備機会が5試合しかない現状に「守備に就いて1試合やるのは楽。ベンチに座ってたらホントにしんどい。体重も見る見るやせていく感じ」と苦しい胸の内を明かした。

 試合前にはブ軍の川崎からあいさつを受けた。平然とチームのストレッチの輪に加わる行動に「アイツは突き抜けてるから許されるけど、通常ではありえない。すごいよ」とただただ感心していた。

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