イチ八回犠打のみ…続く自己ワースト
「マーリンズ5-3ジャイアンツ」(30日、マイアミ)
自軍ベンチ側のスタンドからイチローコールが起こった。ベンチに戻ると仲間たちからハイタッチで迎えられた。4-3の八回無死一、二塁。マリナーズ・イチローが初球で送りバントを成功させ、後続の犠飛をアシストした。
チームを勝利に導く大きな1点。しかし、本拠地を盛り上げたのはこの打席だけ。5月10日の再戦となった元阪神のボーグルソンに2打数無安打1四球。対戦成績は13打数無安打。またしても沈黙させられた。
6月19日のレッズ戦から快音が途絶えている。代打6試合を含む10戦20打席連続無安打。今季の役割が“第4外野手”のイチローは「レギュラーでそれ(無安打)が続いているのとはちょっと違うので、(捉え方は)難しい。これが(今季の)基準になる」と淡々と話した。
過去にない形で続くシーズン自己ワースト記録。「見てる人で楽しんでもらえたらいい、という考え方だから。それは昔から変わらない」。どんな状況にあってもイチローがぶれることはない。