マー君“原点回帰”手応え6回3失点
「ヤンキース7-5レイズ」(3日、ニューヨーク)
ヤンキースの田中将大投手(26)はニューヨークでのレイズ戦に先発し、6回を6安打3失点で5勝目はならなかった。チームは延長十二回、7-5で逆転サヨナラ勝ちした。
田中は要所で踏ん張れなかった。復活の期待がかかった初回。2本の二塁打と四球が絡んでいきなり2点を失った。五回にも犠飛で3点目。96球に達した六回限りでマウンドを降りた。ただ、連続3被弾を許した直近の2登板とは違い、“原点回帰”とも言える直球主体の投球で復調の兆しを見いだした。
「自分の中でどういうピッチングがいい形が出せるかって考えたとき、やっぱり真っすぐをしっかりと投げられていないと変化球も生きてこない。そういう部分で真っすぐはコーナーにある程度投げられていた」
直球系だけを投じるブルペン投球の日を設けるなど、直球を中心に修正に励んできた右腕。「前の2戦の内容とは自分の中では大きく違う。次の登板が楽しみ。皆さんに満足していただけるような投球をできるのが一番」と充実の表情を見せた。
次回先発予定は9日(日本時間10日)に本拠地でのアスレチックス戦。前半戦最後となる登板で、自ら口にした「自信」を結果に結びつけたい。