イチ1000人斬り!日米23年で達成

 「マーリンズ0-1レッズ」(10日、マイアミ)

 マーリンズのイチロー外野手(41)が10日(日本時間11日)、レッズ戦で日米通算1000人目の投手から安打を記録した。六回に代打で出場し、マイク・リーク投手(27)から左翼線へ安打を放った。オリックス時代の9年間で188人、メジャー15年目で812人。23年前に1軍初出場を果たした記念すべき日にまた新たな金字塔を打ち立てた。

 鋭い眼光。その一瞬をイチローは逃さなかった。1点を追う六回。カウント2-2と追い込まれながら外に逃げていく150キロの速球をきっちり捕らえた。巧みなバットコントロール。打球は測ったかのように三塁手の左を抜けていった。

 マウンド上のリークには、1年前の対戦で3打席無安打に抑え込まれている。だがこの日、一発勝負でリベンジに成功し、メジャー通算812人目の投手から安打を記録。92年7月12日のダイエー戦で木村恵二投手から数えて1000人目。23年の歳月をかけて、また一つ、前人未到の偉業を達成した。

 「プレーボーイでも『千人斬り』という言葉があるぐらいだから、『1000』というのはそこそこの数字なんだろうな、って思いますね」

 イチローがそう話したのは、大きな節目を前にした6月のことだ。印象に残っている投手については「1000人いてもなかなかいないよ」と前置きしながら、松坂大輔、ティム・ハドソン、ペドロ・マルティネスの3人の名を挙げた。

 共通するのは「初対戦の印象」。松坂は99年、あとの2人は01年だ。「本当にやられた。どうしようもなくやられた、って感じてるからじゃないですか」。苦い経験のはずなのに当時を振り返るその表情は実に穏やかだった。

 くしくもこの日は、23年前に1軍の試合で初めてプレーした記念日。1000人の投手から打ったヒットの数は4166本。やるか、やられるかの真剣勝負。これからもイチローは“その一瞬”のために技を磨き続ける。

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