マー君後半戦快幕!7回3失点で6勝目
「ヤンキース4-3マリナーズ」(17日、ニューヨーク)
各地で後半戦が始まり、ヤンキース・田中将大投手(26)はマリナーズ戦に先発し、2本塁打を浴びて7回を5安打3失点で、6勝目(3敗)を挙げた。マーリンズ・イチロー外野手(41)はフィリーズ戦で七回から右翼を守り、九回に4試合連続となる安打を中前に放った。
4月以来となった自身の連勝にも、田中の顔に笑顔はなかった。1点リードをもらった直後の五回。2死一塁で三回にも同点ソロを浴びていた2番シーガーを迎えると、その初球、ど真ん中に入った92マイル(約148キロ)のツーシームを右翼席中段へ運ばれた。
味方打線にもらった2度目のリードをフイにしてしまった田中は、口を間一文字に結び、天を仰いでぼうぜん。「厳しくいかないといけないところが、真ん中にスッと入ってしまった。点の取られ方が悪すぎ」と反省の言葉を並べるしかなかった。
後半戦の“開幕投手”としての仕事は何とか果たした。7回3失点で、3戦連続のクオリティースタート(6イニング以上を自責点3以下)。マリナーズ相手に通算3戦全勝という相性の良さも発揮し「勝つと勝たないのでは大きな違い。後半戦1発目を勝てたことが一番良かった」とようやく明るい表情も戻った。
3年ぶりのプレーオフ進出を目指すチームにとって、エース右腕の活躍は不可欠。次回先発は中5日で23日のオリオールズ戦になる予定。「次はいいピッチングをして、引っ張っていけるようにできれば」。言葉通りの投球でチームの首位固めに貢献したいところだ。