マー君7回0封で12勝目 好けん制も
「ヤンキース5-0ブルージェイズ」(13日、ニューヨーク)
ヤンキースの田中将大投手(26)はブルージェイズ戦に先発して7回を投げ、4安打無失点、7三振と好投して12勝目(6敗)を挙げた。ア・リーグ東地区首位チームとの4連戦を3連敗で迎えた一戦で5-0の勝利に導き、チームの連敗を5で止めた。
これぞエースの投球だ。首位攻防4連戦で3連敗を喫し、次も負ければ自力優勝が消滅するという崖っぷち。「3連敗の状況で登板が回ってきたので、絶対に勝つという強い気持ちを持ってマウンドに上がった」。田中がその名に恥じぬ有言実行の投球を披露した。
二回1死二塁では素早いけん制球で走者を刺してピンチを脱出。自らも「大きいプレーだった」と自賛すると直後には、この日最速タイの95マイル(約153キロ)直球でゴーインズを三振に仕留め、試合の主導権を握った。
三回途中からは12打者連続アウトも記録。「回を重ねるごとに、自分の状態に自信を持って投げられるようになっていった」。カットボールやスプリットを低めに集め、ここ3戦でヤ軍投手陣から10発、30得点のブ軍打線をほんろうした。
7回無失点でつかんだ今季12勝目は、5日のまい夫人の妊娠公表後初勝利。エース右腕の快投に、ジラルディ監督も「全ての球種が良かった。試合を楽しんでいるかのようだった」と喜んだ。
春先から意識してきたという終盤戦でしっかりと調子を上げてきた。次回は中6日で20日(日本時間21日)のメッツ戦が濃厚。「(投げる試合は)全部勝つんだっていう気持ち」。その言葉には確かな自信がみなぎった。