マー君2被弾で終戦「すべて僕の責任」
「ワイルドカード、ヤンキース0-3アストロズ」(6日、ニューヨーク)
ア・リーグのワイルドカードゲームでプレーオフが開幕し、ヤンキース(東地区2位)の田中将大投手(26)はアストロズ(西地区2位)を相手に先発し、5回を4安打2失点で負け投手になった。試合は0-3で敗れ、地区シリーズ進出はならなかった。
田中がまたも“一発病”に泣いた。0-0の二回は、先頭の4番ラスマスに内角低めへの93マイル(約150キロ)を右越えへ。0-1の四回は6番ゴメスに甘く入った変化球を捉えられ、特大のソロ弾を左翼席へ運ばれた。
今季、レギュラーシーズンでも登板試合数(24先発)を上回る25本塁打を浴びた。一発勝負の大舞台で痛恨被弾し「悔しい結果になった。あれだけいいピッチャーを相手に、先に点を取られれば苦しくなる。課題としてきたことがここでも出た。こういう試合展開にしてしまったのはすべて僕の責任」と渋い表情で振り返った。
いずれも制球を乱した初球を打たれ「捕手の要求したところに投げきれないボールを打たれた」。結局5回2失点、83球で降板。「絶対的なピッチャーになればあそこでマウンドを降ろされることはない。そういうピッチャーにならなければと思うし、自分の位置に満足していない」と唇をかんだ。
メジャー2年目で初めて上がったポストシーズンのマウンド。「こういう雰囲気で投げることが、選手として上を目指していく上で喜び。本当に幸せなことだと思うので、なおさら結果を残したかった」。負けられない一戦で自身の責任を果たせなかった。この悔しさは必ず、来季への糧としてみせる。