岩隈マ軍残留「ここで戦う使命がある」
マリナーズと1年契約を結んだ岩隈久志投手(34)が18日、本拠地シアトルで会見した。ドジャースと3年総額4500万ドル(約54億4500万円)で契約に基本合意していたが、身体検査で異常が見つかったとして白紙撤回され、マ軍と1年1000万ドル(約12億1000万円)で契約。2、3年目の17、18年は球団の選択権などが設定された。岩隈は「めちゃくちゃ元気。状態もすごくいい」と健康面の万全を強調した。
憤まんやる方ない思いを、笑顔で押し隠した。岩隈は1年1000万ドル(12億1000万円)で古巣マリナーズと再契約。身体検査で異常があったとして破談になったドジャースとは、いったんは3年総額4500万ドル(54億4500万円)で合意していたため、大幅減。約4分の1にまで激減した提示をのむしかなかった。
「めちゃくちゃ元気。状態もすごくいい」。岩隈は健康そのものを強調。ドジャースから異常ありとの指摘については「びっくりというか、話し合いの中でそうなっただけ」と言いつつ、「いろいろな思いはある」と、あえて本音を伏せた。
とはいえ、フル回転すればド軍の提示額さえ上回れる契約だ。来季から3年ともシーズン162イニングをクリアすると、3年総額4000万ドル(約48億4000万円)。さらに、各年で190イニングに達して満額の出来高をゲットすれば、3年総額4750万ドル(57億4800万円)になる。
最後は古巣の熱意にほだされた。ド軍から契約の白紙撤回を通達されると、即座にマ軍は岩隈へ連絡。右腕は「一番必要とされるところでプレーしたいという思いがあったので、その熱意を一番に感じて決めた。ここで戦う使命があると感じた」と力強く語った。メジャー5年目の来季は、獅子奮迅の快投でド軍を歯ぎしりさせる。