マエケン岩隈に投げ勝った 5回2失点
「オープン戦、ドジャース3-6マリナーズ」(21日、グレンデール)
ドジャース・前田健太投手(27)が21日、マリナーズとのオープン戦に先発。5回を4安打2失点と好投した。投げ合ったマ軍の岩隈久志投手(34)は4回1/3を8安打3失点。前田が“先輩”岩隈に投げ勝った形となった。
気温34度。猛暑の中で日本人対決を終えると、前田は三塁ベンチ前で、やはり投げ終えた岩隈の“上がり”を待つ。お互いの健闘をたたえ合うようにガッチリ握手を交わすと、肩を並べて左翼後方にある球場出口へ談笑しながら歩きだした。
「『今日良かったね』って言ってもらえました。投げ合えていい機会になった。僕も楽しかったですし、またいつか投げ合えるように頑張りたい」
先輩との対決を楽しみながらも、しっかりと開幕に向けての歩みも進めた。初回こそ「真っすぐの調子がいいかなと思って調子に乗ってしまった」と3連打を浴びて2点を失ったが、二回以降は1安打投球。主軸打者カノなどから計5三振を奪い、「うまく投げることができた。シーズンでも投げられるようにやっていけたらいい」と充実の表情を浮かべた。
既に前田の先発3番手での起用を明言しているロバーツ監督も「非常に勇気づけられる投球だった」とご満悦。注目の対決は前田が、周囲の評価をさらに高める結果となった。